通夜にはスター多数が列席
5月9日、「日本映画界のドン」と呼ばれた東映名誉会長、岡田茂さんが肺炎のため亡くなった。
10日、南青山の青山葬儀所で営まれた通夜には、北大路欣也、松方弘樹、吉永小百合、渡辺謙など、そうそうたるスターが多数列席。生前親交の厚かった菅原文太、三田佳子が別れの言葉を読んだ。
各界からの弔電2000通
高倉健は
「大きな時代の節目を感じるおしらせでした。長い間お疲れさまでした。心からご冥福をお祈りいたします 合掌」
と弔電を寄せた。
その他、石原慎太郎東京都知事などからも寄せられており、その数は2000通をこえた。
希望を告げた菅原文太さんの弔辞
今年、創業60周年を迎える東映だが、岡田さんはその草創期から歴史を刻んできた。1924年生まれ。47年に東京大学経済学部を卒業し、東映の前身、東横映画に入社。京都撮影所、東京撮影所の所長を歴任。菅原文太主演の「仁義なき戦い」シリーズなど、多くのヒット作に関わってきた。
脚本をめぐって大喧嘩もした、という菅原文太は、
「大きな木が倒れる音が農園の裏山から聞こえてた。でも心配しないでください。岡田さんの後の、ひのきが大きく育っていますから。今の偽善的な世の中に、パンチを食らわすような東映映画が、必ず生まれますから」
と遺影に語りかけた。
著:ハッピーライフエンド編集長 谷垣吉彦
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