愛知に次いで全国ワースト2位
年初から5月5日までの交通事故死者について、埼玉県警が発表したところによると、特に高齢者の死亡事故が多発していることがわかった。
愛知の38人に次いで30人の死亡者は全国ワースト2位。埼玉県では、昨年も交通事故死者198人のうち約42%にあたる83人が65歳以上の高齢者だった。今年は45%と昨年よりさらに高齢の交通事故死者が増加している。
高齢者は目立つ服装を
事故の様態を見ると、徒歩や自転車に乗っていて死亡した高齢者が26人と大半を占めている。道路を横断中に車にはねられるケースが多く、75歳以上の高齢者が特に多い。
県警では「軽度の接触でも、とっさに受け身をとれず、頭を強打してしまう」と分析。「反射材を身につけるなど、外出時には目立つ服装を」と呼びかけている。
「自宅付近」と「交通ルール無視」
警視庁が発表している資料によると、平成22年に東京都内で歩行中に交通事故死した高齢者のうち、交通ルール違反がなかった方は約29%となっている。
違反の多くは禁止場所横断や信号無視、横断歩道外横断など。また、横断歩道以外の場所を渡っていて死亡した方の全員が自宅から500m以内の地点で事故に遭っている。
「自宅の近所だから」とつい注意がおろそかになったり、交通ルールを無視してしまうことが事故の大きな要因となっている。
著:ハッピーライフエンド編集長 谷垣吉彦◆埼玉県警ホームページ