相変わらず多い「皮膚」「高血圧」
5月6日、日本最大の医療系検索サイトを運営する(株)QLifeでは、「お薬探しの“切り口”4月実績:トップ20」を発表した。
これは同社が運営する薬剤検索サイト『QLife お薬検索』上で、薬を調べるユーザーが検索時に使用したキーワードを集計したもの。4月の1位は「皮膚」、2位は「高血圧」となっている。
検索でわかる国民病
毎月発表されている同集計では、2月には、「アレルギー」、「アレグラ」、「アレグラ錠60mg」、「セレスタミン」、「アレロック」、「花粉症」といった花粉症関連が増加率の上位を占めた。
3月にも同様の傾向が見られるが、4月に入り、アレルギー関連のキーワードは使用数が減少している。薬を探す人の動向からも、花粉症が国民病と化している現状がうかがえる。
注目を集めるロキソニン
薬の固有名詞で検索上位に入るキーワードは少ない。そんな中、2月、3月、4月とベストテン入りしているのが「ロキソニン」だ。もともと医師が処方する解熱鎮痛消炎剤として有名な薬だが、かつては劇薬として医師の処方を必要とした。
2011年1月に第一三共ヘルスケアから発売された「ロキソニンS」は処方薬とほぼ同様の成分のものが薬局で買えることから、注目を集めている。医療用成分の市販薬への転換を「スイッチOTC」と呼ぶ。解熱鎮痛消炎剤を市販薬とするスイッチOTCは26年ぶりになる。
鎮痛薬市場にはすでに「バファリン」や「イブ」といった人気商品がある。「ロキソニンS」は市場の動向を変える大型新人と見なす向きもある。
著:ハッピーライフエンド編集長 谷垣吉彦QLife お薬検索◆第一三共ヘルスケア