日産自動車(株)は米国時間3日、"イエローキャブ"で有名なニューヨーク市タクシーの独占供給会社として、同社が選ばれたと発表した。
選ばれたのは同社の多目的小型商用車「NV200」(日本名:バネット)で、全米で最多のタクシー保有台数を誇るニューヨーク・タクシーの専用車両として2013年の後半から走り出し、これまでの16車種(9社)が、今後は1車種に統一されることとなる。
3社競合で日産車に軍配!摩天楼用サンルーフ仕様に
選考には2年以上かけられ、最終選考には他にフォード・モーターと、トルコの自動車メーカーであるカルサン・オートモーティブの2社が残っていた。そして、耐久性が最も重要なポイントのひとつとなり、また将来的に電気自動車への置き換えが可能という点も評価されたという。
車両の特徴は、現在、日本を含めグローバルに生産されている多目的小型商用車「NV200」がベースとなり、摩天楼を眺められる見晴らしの良さを実現するサンルーフ(シェード付き)を装備、また前後の席にエアバックのほか、PCや携帯の充電もできるコンセントも備えた。
NV200タクシーは、メキシコの同社クエルナバカ工場で生産される予定で、各種標準装備を含めた価格は、約29,000ドル/台ととなる見込みという。
また同社では、当プログラムの一環として、ニューヨーク市とタクシーオーナーと協力し、電気自動車タクシーの使用に関するパイロットプログラムを実施、2012年に電気自動車「日産リーフ」6台を、充電設備とあわせてタクシーオーナーに提供し、あわせてその使用をサポートしていく計画とのこと。

「NV200バネット」WEBカタログ
http://www.nissan.co.jp/NV200VANETTE/日産自動車(株)
http://www.nissan-global.com/JP/