彫刻家「佐藤忠良」
日本を代表する彫刻家「佐藤忠良」さんは現在も芸術作品を制作し続ける美術界の重鎮です。佐藤さんの代表的な作品、ブロンズ像は全国の公共施設や公園などに置かれていますので目にしたことがある人も多いと思います。しかし、実は彫刻だけが佐藤さんの作品ではないのです。
あの有名なロシア民話「おおきなかぶ」の絵本の挿絵を描いた人物としてもよく知られていますね。そんな佐藤さんの多彩な業績が鑑賞できる展覧会「ある造形家の足跡:佐藤忠良展」が開催されています。
内面までも映し出す彫刻
この展覧会は「冬」「女性像」など5つのテーマで構成されており、それぞれ特徴ある作品が展示されています。特にテーマ「頭部ー人間の相貌」ではあの世界の「王貞治」さんをモデルにした塑像が登場します。
孤独な努力と王さんの厳しい内面が伝わってくるような作品には思わず引き込まれていまいます。佐藤さんの彫刻はその内面までもが感じられるところが大きな魅力なのです。
これからは公園で見かけるブロンズ像もじっくり見てください。もしかしたらその内面に秘められた熱い思いが伝わってくるかもしれませんよ。
ある造形家の足跡:佐藤忠良展
世田谷美術館 1階展示室
03-3415-6011
東京都世田谷区砧公園1-2
開催期間/~3/6(日)
開催時間/10:00~18:00(最終入場17:30)
料金/一般1000円
「ある造形家の足跡:佐藤忠良展」
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html