シュールレアリズムのさきがけ
「不思議の国のアリス」のルイス・キャロルをはじめ、多く、作家や画家の創作活動の強い影響をあたえたされる19世紀のフランスの幻想版画家、グランヴィルの日本初となる個展が練馬区で開催されているをご存じでしょうか?
練馬区立美術館では、2月23日(水)から4月3日(日)まで「鹿島茂コレクション1 グランヴィル-19世紀フランス幻想版画展」好評開催中です。フランス文学者の鹿島茂氏のコレクションから、シュールレアリズムのさきがけとも呼ばれる、グランヴィルの作品を特別展示します。
本邦初の本格グランヴィル展
グランヴィルは、本名をジャン=イニャス=イジドール・ジェラールといい、1803年にフランス・ナンシーで生まれました。「グランヴィル」という名は、喜劇俳優であった祖父の芸名が由来といわれています。政治諷刺画からそのキャリアがスタートしますが、政治諷刺画に対する検閲法が施行されてからは、その活動を挿絵に移し、幻想版画家としての才能を開花させます。
今回の展覧会は、「鹿島茂コレクション」を断続的に紹介するシリーズ第1弾として、本邦初となるクランヴィルの大規模な個展です。古書愛好家としても有名な、フランス文学者・鹿島茂氏の膨大なコレクションなかから、特に貴重な作品を展示。さらに、サントリー美術館の協力のもと、クランヴィルの影響をうけたとされる、エミール・ガレの作品4点も展示します。
「鹿島茂コレクション1 グランヴィル-19世紀フランス幻想版画展」
練馬区立美術館
東京都練馬区貫井1-36-16
03-3577-1821
開催期間/2月23日(水)~4月3日(日)
開館時間/10:00~18:00
※入館は17:30まで
休館日/月曜日
※3月21日(祝)は開館、22日(火)は休館
料金/500円
鹿島茂コレクション1 グランヴィル-19世紀フランス幻想版画展
http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/2010grandville.html