海をわたった「江戸絵画」が帰ってくる
私たち、日本人が考えている以上に、欧米では“日本美術”特に、琳派(りんぱ)や浮世絵などを高く評価しています。海外には、浮世絵や山水画、墨絵などの熱心な収集家が多く、それらの代表作の多くが国外にあるのは、意外と知られていない事実です。
静岡県立美術館では、アメリカ・ニューオーリンズのギッター・イエレン財団が所蔵する日本美術コレクションのなかでも、特にえりすぐりの江戸絵画を集めた「帰ってきた江戸絵画 ニューオーリンズ ギッター・コレクション展」を2月5日(土)から3月27日(日)まで好評開催中です。
アメリカを代表する、一大日本美術コレクション
「ギッター・コレクション」は、眼科医・ギッター博士が収集した、一大日本美術コレクションです。ギッター博士は、1963年から65年にかけて日本に滞在した際、日本美術の「純粋で、シンプルで、素朴な」美しさ、特に江戸絵画に魅せられ、酒井抱一、伊藤若冲、俵屋宗達、など江戸時代を代表する画家の一大コレクターとなりました。
今回の展覧会では、ギッター・コレクションのなかでも、江戸絵画を中心に名作・傑作を選び展示します。シンプルかつダイナックな美しさの伊藤若冲「白象図」や、江戸琳派の神髄といえる、酒井抱一 「朝陽に四季草花図」など、海をこえてアメリカの地でも人々を魅了する、江戸絵画の奥深さに迫ります。
「帰ってきた江戸絵画 ニューオーリンズ ギッター・コレクション展」
静岡県立美術館
静岡県静岡市駿河区谷田53-2
054-263-5755
開催期間/2月5日(土)~3月27日(日)
開館時間/10:00~17:30
※展示室への入室は17:00まで
休館日/毎週月曜日
※3月21日(月祝)は開館、翌22日(火)は休館
料金/1000円
展覧会 2010年度 企画展 帰ってきた江戸絵画 ニューオーリンズ ギッター・コレクション展 静岡県立美術館
http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/japanese/exhibition/kikaku/2010/07.php