広域医療の充実へ
JR九州が、3月12日に開業する九州新幹線で、患者を搬送するための
「ドクタートレイン」を導入すると発表した。新幹線車内の通常は授乳や、休憩に利用する多目的室を、医療搬送に使うというもので、医師や看護師の同行を条件にしている。
先端医療を受けやすく
このドクタートレインの利用は、原則2日前までに申し込む必要があるが、JR九州は可能な限り前日や当日の要望にも応えたいとしている。料金は通常の新幹線料金と同じとなる。
車内にはストレッチャーや酸素ボンベなどの医療機器の持ち込みは可能となっていることから、患者には負担があまりかかることなく移動が可能となっている。
搬送の際も、渋滞や天候を心配することなく、博多⇔鹿児島中央は最速1時間19分、博多⇔熊本は33分、熊本⇔鹿児島中央は44分ということから、九州各地の最新の医療を受けやすくなるため、患者にとっては朗報ではないだろうか。
新生児搬送で救命率を向上
特に新生児搬送などについては期待がかかっている。鹿児島市民病院では、新生児専用ドクターカー「こうのとり号」を保有し、鹿児島県防災ヘリコプターと連携して、新生児の搬送を行っている。新生児の搬送の際は「福岡子ども病院」や、「熊本市民病院」へ搬送していたケースが新幹線で移動できるので、救命率の向上が期待されている。
編集部 吉沢

九州新幹線つばめ
http://www.jrkyushu.co.jp/shinkansen/index.jsp鹿児島市立病院
http://www.kch.kagoshima.kagoshima.jp/鹿児島市立病院だより(少しの記述ですが、ドクタートレインに関する内容が載っていたのでご覧下さい)
http://www.kch.kagoshima.kagoshima.jp/pubjp/010403%E5%8C%BB%E7%99%82%E9%80%A3%E6%90%BA%E5%AE%A4/01040301%E9%B9%BF%E5%85%90%E5%B3%B6%E5%B8%82%E7%AB%8B%E7%97%85%E9%99%A2%E3%81%A0%E3%82%88%E3%82%8A/01040301%E9%B9%BF%E5%85%90%E5%B3%B6%E5%B8%82%E7%AB%8B%E7%97%85%E9%99%A2%E3%81%A0%E3%82%88%E3%82%8AH22.6%EF%BC%88%E7%AC%AC5%E5%8F%B7%EF%BC%89.pdf