おせち騒動で使用食材の偽装が判明
年末年始を騒がせたおせち販売トラブルで、販売時の表示と異なる食材が使用され、おせちに偽装があったことを、グルーポン・ジャパンがサイト上で明らかにした。
さらには、通常価格の表示が不適切だったことも判明。グルーポン・ジャパンが全面的に謝罪するも、顧客への信頼回復がさらに厳しくなった現状だ。
キャビアはランプフィッシュだった
同トラブルでは、外食文化研究所が経営する「バードカフェ」が昨年11月下旬にグルーポンにて「謹製おせち」を販売。その後、購入者からは「中身がスカスカ」「食品に傷みがある」など苦情が相次いだ。さらにネット上では、ゴミ箱から拾ったとされるバードカフェの食材明細書が写真付きで暴露されており、偽装の疑いも噂されていた。
今回グルーポン・ジャパンの調査によって、表示と異なる食材が使用されたことが判明した。表示内容と実際の違いは、以下の通りとなっている。
才巻き海老の白ワイン蒸し=バナメイ海老の冷製
キャビア=ランプフィッシュ
鰊の昆布巻き=わかさぎの昆布巻き
焼き蛤=(欠品)
くわいのバルサミコ風味=たたき牛蒡
フランス産シャラン鴨のロースト=合鴨のロースト(国産)
※50セット分
鹿児島産黒豚の京味噌漬け=黒豚の京味噌漬け(アメリカ産)
生ハムとカマンベールチーズ=生ハム&クリームチーズ
グルーポン・ジャパンはこの偽装の理由について、外食文化研究所が500セット分の食材を調達できなかったとしている。販売前に、書面で表示の正確性について確約は取っていたが、おせち製造者ではないため、使用食材の仕入れ状況などを詳細に把握することができず、事実確認に時間を要したと釈明している。
グルーポンでは、おせちの製造・販売者ではないとしながらも、
「販売に関与した者としての社会的、道義的責任を重く受けとめております」
と謝罪。今後については、サイトにおける表示をより正確で適切なものにするため、サービス提供会社に対して、商品に関する情報の客観的な根拠の説明や提出を求めることに努める、社内でもより一層の業務管理体制の強化を図っていくという。
グルーポン
http://info.groupon.jp/