無人偵察機「グローバルホーク」の情報狙いか
韓国紙・朝鮮日報は3月7日に、韓国国防省のコンピュータが昨年6月に、米国製の最新鋭の無人偵察機「RQ-4 グローバルホーク」の機密情報を得るために、中国からのハッキングを受けていることを報道した。
同紙によると、国会国防委員会所属で、韓国の野党・民主党の辛鶴用議員の事務所が、政府関係者から韓国国防省のコンピュータがハッキングされたとの報告を受けていること明かしたと、報道している。
対応に苦慮する韓国、中国には通報せず
「RQ-4 グローバルホーク」は米ノースロップ・グラマン社が開発した、最新鋭の無人偵察機で、2001年のアフガン侵攻や、2003年のイラク戦争で使用された。東アジアでは韓国が米国から購入しているほか、日本でも、軍備を増強する中国や、北朝鮮の核ミサイル開発に対抗するため、中期防衛力整備計画の一環として、3機導入する方向で検討に入っている。
韓国の行政安全省の資料によると、昨年1年間の政府機関のコンピュータへのサイバー攻撃・2万1899件中、中国からの攻撃は8183件にのぼるという。朝鮮日報によると、韓国政府は、国防省コンピュータのハッキングについて中国側には通報しておらず、今後の対応について苦慮している様子がうかがえる。
時事ドットコム「韓国国防省にハッキングか=中国、無人偵察機情報狙う」
http://www.jiji.com/(トップページへのリンク)
MSN産経ニュース「中国が韓国国防省へハッカー攻撃か 無人偵察機情報を収集」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110307/kor11030712410001-n1.htmノースロップ・グラマン社「RQ-4 Block 20 Global Hawk」(英語)
http://www.as.northropgrumman.com/products/ghrq4b/index.html