田園風景に残る光
東京都渋谷区にあるBunkamuraザ・ミュージアムでは9月4日から10月24日まで展覧会「フランダースの光~ベルギーの美しき村を描いて~」を開催する。
19世紀半ばのヨーロッパでは産業革命による生活環境の変化から、芸術家が田園風景が残されている地区に集う傾向があった。「フランダースの光~ベルギーの美しき村を描いて~」展では、ベルギー北部・フランダース地方のラーテム村を舞台に制作された作品を中心に89点の作品が展示されている。
表現方法の変化を学ぶ
「フランダースの光~ベルギーの美しき村を描いて~」展では、象徴主義、印象主義、表現主義といった絵画の流れを追って作品が展示されている。ラーテム村は、1899年に彫刻家ジョルジュ・ミンヌが移り住んだことを発端に1920年代末まで、芸術家たちに愛され続けた。
日本からも当時ベルギーに滞在した、児島虎二郎と太田喜二郎の作品が展示されている。ラーテム村を流れるレイエ川沿いに住んだクラウスと同様、フランダース地方の光を感じさせる作品となっている。年代を追って絵画の変化が明らかになるよう工夫された展示だ。フランダース地方の景色を楽しんでほしい。
Bunkamura
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/10_flanders/index.html