男女平等と機会均等理解度調査
スムーズな社会活動が行なわれるためには男女間の壁、健常者と障がい者間の壁、そういった個々人の内面にある意識の壁を取り払っていく必要がある。社会保障機関は特にそういった面での意識を進化させていく必要がある。
英労働年金省がヨーロッパ社会基金機構(ESF、the European Social Fund)の評価報告書を提出した。この報告書は特に男女平等(GE、Gender Equality)と機会均等(EO、Equal Opportunities)に関するものである。
男女平等と機会均等プランはその思想がESFのプログラム全体に行き渡るよう企画されたプラン。イングランドとジブラルタルで2007年から2013年にかけ行なわれる。
職員の理解度は?
プランの中では特に障がい者の機会均等が重要視される(優先度1、優先度4)。次に重要視されるのが男女平等と人種平等で優先度5。50歳以上の高齢者の雇用が優先度1と2。女性雇用はそれよりも低く優先度1(51%の中の35%)だ。
調査報告はESF内でこの男女平等と機会均等が進んでいるか評価するもの。評価の方法はESFの各部署に対しこの男女平等と機会均等の対策内容とその進み具合を聴取し分析する。進んでいる場合は評価する。評価ポイントは社会の連携を妨害する男女間の壁、健常者と障がい者間の壁、そういったものが総合的に理解できているかどうか。
結果は以下の通り:
・契約マネージャーと手当給付係の職員はプランの内容についてよく理解していた。プランの成果は出ている。公共資金団体として持つべき平等の意識が根付いていると認められる。
・ESFおよび関連の資金融資団体(CFO、Co-Financing Organisations)、いずれの契約マネージャーも手当給付係の職員もこのプランの主旨を理解していた。
・また評価テストに参加した職員はいずれもESFを進化させていくためにはこの男女平等と機会均等プランを活性化し続けていく必要があると回答した。
・機構全体でみるとプランの理解度にはバラつきがみられた。
・給付と職員監視のプロセスにおいてはかなりの効果がみられた。
現場にあたる職員の理解度が高かったようだ。
European Social Fund Evaluation of Gender Equality and Equal Opportunities.
http://www.disabled-world.com/news/uk/gender-equal-opportunities.php