FVPのユニークコーナー
福祉企業家経営塾や障がい者雇用支援に取り組み、多くの実績をあげている株式会社FVP。同社の人気コンテンツ「障がい者の働く場リポート おおつかがゆく!」でも取り上げられた1つの会社を紹介したい。
実務スタッフと一緒に
有限会社フォレスト・プラクティスの運営するオフィスマッサージ「手がたり」は、企業への訪問マッサージという業務に取り組んでいる。
サービスの流れは、国家資格を取得している、視覚障がいや視聴覚障がいのあるスタッフが、「コンダクター」と呼ばれる、手引きをして様々な補佐をするスタッフと一緒に企業のオフィスに出張し、空いている会議室などを利用してマッサージを行うというものだ。前日までにベッドや備品などは郵送する。
オフィスワーカーの職業病?
このサービスは昨今、社員の精神的身体的な健康を重視する企業が増えるにつれて需要が増している。「手がたり」によれば、長時間労働のオフィスワーカーは健康を損ないやすいという。
これは流れで言うと次のようになる。
1. ずっと同じ姿勢でいることで筋肉が固まり、血流も悪くなる。
2. そのため老廃物が体内にたまりやすくなる。
3. その兆候は肩こりや腰痛、足の冷えとして出てくる(身体)。
4. 血流の悪化は脳の血流にももちろん影響する。
5. 脳内物質の異変はうつ病などの重大な要因となってしまう。(精神)
現代の労働環境では、1人の人材が多くの責任を担っているだけに、社員の健康はそのまま会社の業績にも反映される。
こうした状況にあって、視覚障がいというハンデを持ちながら、そのぶん全身の感覚は健常者よりも優れているとされるスタッフのマッサージは、大きな反響をよんでいる。もちろん障がい者の雇用にも大きな機会を生んでもいる。こうした挑戦がもっと社会の理解を得られるよう応援していきたい。
編集部 宗近 明

障がい者の働く場リポート おおつかがゆく!:
「盲ろう者の活躍の機会は必ず作れる!そう確信していました」
http://fvp.co.jp/business/entrepreneur/report/2007/07/post-3.phpオフィスマッサージ「手がたり」
http://www.officemassage.co.jp/a/Top.html