平日の帰宅時間が遅いが休日は子どもと長く過ごす
「東京の父親は、平日帰宅時間が遅く子どもと過ごす時間も短いが、 休日に子どもと一緒に過ごす時間が最も長い」という調査結果がこのほど公表された。
ベネッセコーポレーションの社内シンクタンク「ベネッセ次世代育成研究所」では、2010年3月、0歳から5歳(就学前)の乳幼児を持つ東アジアの4都市(東京・ソウル・北京・上海)の父親を対象に、父親の子育ての実態、家族との関わり、育児観、ワークライフバランスなどについて比較すること目的とした「乳幼児の父親についての調査~東京・ソウル・北京・上海の父親調査~」を実施した。
【出典】ベネッセ次世代育成研究所
まず、東京の父親は、平日の帰宅時間が4都市の中で最も遅く、平日に子どもと一緒に過ごす時間も最も短い傾向にあるのがわかった。一方で、休日に子どもと一緒に過ごす時間は、東京の父親が最も長い傾向にあるという。
家事への取り組みも積極的に取り組むた東京の父親
また、家事・育児への取り組み頻度は、北京・上海の父親と比べて、全般的に低いが、子どもをお風呂に入れたり、子どもを叱ったり、ほめたりすることなどには積極的に取り組んでいるようだった。
一方、ソウルの父親は、子どもとの関わりや家事・育児の実態について、おおむね東京の父親と似た傾向にあった。北京・上海の父親は、平日の帰宅時間が早く、家事・育児への取り組みや、妻との分担割合などが東京・ソウルと比べて高く、自分のための趣味や勉強などにも多く取り組んでいるようだ。
【minastirith 執筆】
■
「乳幼児の父親についての調査~東アジアの4都市比較~」■
ベネッセ次世代育成研究所