糖尿病の患者は、そうでない者に比べ肝臓疾患になる傾向が高い、という調査結果が、カナダの医学情報誌「Canadian Medical Association Journal」に掲載された。
肝硬変や肝不全のリスクUP↑
糖尿病の患者は、そうでない者に比べ、肝硬変や肝不全になるリスクが77%高い、という調査結果をカナダの研究者が発表した。
調査は1994年~2006年にかけて、30歳~75歳までの250万人を対象に行われ、その間、糖尿病と診断された者は約44万人いた。糖尿病でない者で肝臓を悪くしたのは、1万人あたり4.17人であったのに対し、糖尿病患者では1万人あたり8.19人が肝臓疾患になった。糖尿病と診断されてから肝臓が悪くなるまでの期間は、平均6.4年であったという。
肝臓疾患は治療法が少ないやっかいな病気。今回の発見により、医師は、2型糖尿病患者の肝臓疾患について十分注意すべきであることが示せた、と研究者は述べている。

The Canadian Medical Association Journal
http://www.cmaj.ca/