ブッシュ政権時に定められた「相続税廃止法」に伴い、今年2010年は相続税がゼロのアメリカ。 International Business Timesによると、今年すでに4人の億万長者が亡くなっており、億を超える額の相続税が消えてしまっているという。
スタインブレナー氏で4人目
アメリカメジャーリーグ、ニューヨークヤンキースの前オーナー:ジョージ・スタインブレナー氏が13日に死去した。氏が今年亡くなったことにより、彼の遺族は約6億ドルの相続税を節約できたと見られている。
今年に入り亡くなったアメリカの億万長者は、スタインブレナー氏を含め4人。他3人が遺族に残した遺産の総額は…
・故Mary Janet Morse Cargill氏:16億ドル
・故Dan Duncan氏:100億ドル
・故Walter Shorenstein氏:11億ドル
来年2011年に亡くなっていれば、遺族は最高で55%税率の相続税を払わなくてはならなかったが、それがゼロなのだ。
しかし、2010年の税率ゼロは覆される可能性がある。オバマ大統領は、2010年の税率をゼロではなく45%に、非課税枠を350万ドルにすると公言。今年中にこの法案が通らなくても、遡及して2010年から適用される可能性があるため、遺族は気が気でないかもしれない。
International Business Times
http://www.ibtimes.com/articles/36643/20100719/taxes-estate-steinbrenner-senate-congress.htm