研磨処理で、廃棄物減と有価物の再利用が可能に!
新潟県の産学連携で構成する新潟県原子力活用協議会は、原発から出る金属系の低レベル放射性廃棄物の処理コストを、従来比で大幅に削減するシステムを考案した。20日の日本経済新聞が報じたもの。
金属の表面に付着した放射性物質を研磨により取り除くことで、これまで廃棄対象となっていた金属部分が有価物として再利用可能となるとともに、放射性物質のみを廃棄すれば良いことから、廃棄物の絶対量および費用が低減でき、2重の効果につながるという。
これまで、低レベル放射性廃棄物は、青森県の六ヶ所村まで運んでいたが、容量が100分の1程度となり、結果的な処理コストが10分の1程度に抑えられるというわけだ。
研磨・破砕・切断の組合せシステム提案も!
また同誌によると、この処理方法は”ウェットブラスト”という水に研磨剤を混ぜて投射する湿式研磨技術で、同協議会員の
マコー(株)が得意とするものとのこと。
さらに同協議会では、同じ会員企業のウエノテックスの破砕技術と、柿崎機械の切断技術などを組み合わせたトータルシステムを発電所内に構築するよう提案もしている。
こうした技術は、これまでの方法に較べると画期的な効果を生み出すもので、環境に対しても優しく、今後の内外への波及効果としても期待される。
マコー(株)
http://www.macoho.co.jp/日本経済新聞
http://www.nikkei.com/