海老蔵に『にらみ』をきかすのは?
29日に東京・港区のザ・プリンスパークタワー東京で婚約発表会見を行った、歌舞伎俳優の市川海老蔵(32)とフリーキャスター小林麻央(27)。会見ではプロポーズの言葉が披露されただけでなく、報道陣からの「浮気の心配は」の質問に対し、小林が「信じております。皆さまにも“にらみ”をきかせていただいて。」と、余裕を持って返答する場面が印象的だった。
團十郎の専売特許『にらみ』
この『にらみをきかす』、今日では一般化している言葉だが、元々は歌舞伎の、それも将来的には海老蔵も襲名する市川團十郎が、十八番の演目『暫(しばらく)』で、悪霊を払う霊力を表現としたもの。その後、襲名の口上などの祝儀の席で、この「にらみ」を特別に披露するようにもなり、歌舞伎以外の世界でも広く使われるようになったという。ちなみに、『十八番(おはこ)』も、市川團十郎が発祥の言葉だ。
脈々と続く『にらみ』の家系図
海老蔵の婚約報道でたびたび目にする「成田屋」とは、江戸歌舞伎の代表的な家系である市川團十郎家の屋号である。現・市川團十郎は、初代から数えて十二代目にあたり、海老蔵が襲名すれば十三代目の市川團十郎となる。十三代目の『にらみ』は今のところ、穏やかなまなざしで伴侶をみつめているようだ。
市川團十郎 家系図
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