身近な公的文書「戸籍」
家系図の基礎データとなるのは、戸と呼ばれる家族集団単位で国民を登録する目的で作成される戸籍です。
戸籍は、その性質上、公的機関が作成するものになるため、公的文書という扱いになります。
私たちの生活にとって身近なものでありながら、身近すぎるためかあまり振り返ることがないこの戸籍ですが、家系図を正しく理解するための要素のひとつとして、正しく制度を把握する必要があります。
戸籍制度の歴史
日本で初めての本格的な戸籍制度が開始されたのは明治4年の戸籍法制定からと考えていいでしょう。
その後、昭和22年に全面改正された戸籍法により、家を基本単位とする戸籍から、夫婦を基本単位とする戸籍に変更されました。
現在は、戸籍事務の電算化により、コンピュータで戸籍を管理する自治体が徐々に増えています。
住民基本台帳ネットワークシステムとの連携により、生活の利便性向上につながる一方、情報漏えいによるプライバシー侵害などのリスクが高まっている点への注意も必要です。
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