市長が政令市ビジョン骨子案示す
熊本市の幸山政史市長は21日、12年4月の政令指定都市移行を見据えて策定する政令市ビジョンの骨子案を発表した。目指すべき都市の姿(キャッチコピー)を「九州ど真ん中!日本一暮らしやすい政令市くまもと~水と緑と歴史が息づき未来へ挑戦する交流拠点都市」とした。26日から始まる区割りに関する市民説明会で示す。
骨子案は▽市の特性(都市の規模、資源、産業など)▽目指すべき都市の姿▽重点戦略-からなる。重点戦略に「日本一の地下水都市・森の都」「誰もが安心して暮らせる政令指定都市」など5項目からなる「五つの誇りと挑戦」を掲げ、政令市移行を契機に「市の特性を誇りと感じ、それを高めていく挑戦をしていく」(幸山市長)とした。
その上で産業振興や産学連携、交流拠点としての機能を強化し、新設される各区役所を中心とした行政や交通環境の整備、医療、教育をさらに充実させることを目指す。
学識経験者や市民の意見まとめ7月に策定
骨子案は昨年7月に発足した政令市推進本部の5専門部会の一つ、ビジョン策定部会が住民アンケートや学識者意見などを参考にまとめた。各局別の施策を加えて素案とし、市民意見募集などを経て7月ごろ正式に策定する予定。