高岡に産学官拠点--11年春に運営開始予定
富山県は2010年度に、素材・部品中心の県内産業構造に対応した産学官連携の推進拠点を高岡市に設置すると発表した。
昨年9月に高岡市が県にアルミ産業などを活性化するためとして要望し、県が今回これに応えたもの。
ナノテクノロジー(超微細技術)を切り口に機械、繊維など5分野を重点的に振興するとし、11年春の運営開始を目指す。
富山県が単独事業として予算化
新たに設置するのは「富山県ものづくり研究開発センター」(仮称)で、
県工業技術センター(高岡市)の敷地内約2000平方メートルの用地に、電子製品の小型・高出力化を支援する電波暗室棟や、産学官の共同研究スペースを配置する開発支援棟を設けるという。
県単独事業として15億8700万円を投じることになる。
もともと産学官連携拠点は、科学技術振興機構(JST)が建物と研究設備を全都道府県に整備する計画だった。
しかし政権交代による予算の見直しで、建物建設が認められなくなったことから、県単独事業として予算化することにしたものである。
富山県工業技術センター