魚が食べれるゴルフボール
CNNによると、水中などに放置されたゴルフボールによる環境汚染が指摘されるなか、スペインの企業が魚のえさを材料にしたボールを開発したとのこと。
「環境を損なわない上に、ゴルフを楽しみながら自然への贈り物もできる」自信作という。
これまで、ティーなどは生分解性プラスチックで作られているが、ゴルフボールは初めてのようだ。
水で分解、”えさ”の入った「エコバイオ・ボール」
「エコバイオ・ボール」といい、ゴルフボール製造会社のアルブス・ゴルフが開発したもので、再生可能なポリマー樹脂の層の中に”えさ”を詰めた構造で、外側の層は水中で48時間後には完全に分解されるという。
数年前、同社CEOのアルベルト・ブスカート氏が、クルーズ客船に乗っている時に船上でもゴルフを楽しみたいと考えたのがきっかけ。海に向かってボールを打つと、ボールから放出される有害物質が水質や土壌に悪影響を与えて環境破壊につながるため、生分解性のゴルフボールを開発しているスペイン国内の研究機関にアイデアを持ち込み、1年間余り共同研究を重ねたという。
問題は価格と性能
エコバイオ・ボールは使い捨てを前提としているため、価格は通常のボールよりかなり安く設定する予定で、「環境問題に関心を持つゴルファーらの間で人気を呼ぶはず」と、同氏は自信を示しているそう。
難点は、重さが50.5グラムと通常よりやや軽く飛距離が伸びにくいことで、この改善がこれからの課題というが、日本こそゴルフ場が多く環境をリードする立場なら、率先して開発に着手してもらいたいもの。
そんなボールの出現を期待したい。
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