｢月面にペプシマーク！｣イランで謎のパニック

米ペプシ社が自社の宣伝のため、月面に青と赤の｢ペプシマーク｣を描く。こんな情報がイランのインターネットで流れ、多数の人が一目見ようと屋根に上る騒動となった。英BBCによると、この噂がイランのインターネット上に流れたのは、数日前だという。米国の清涼飲料水メーカー、ペプシ社が強力なレーザー光を使って自社のロゴマークを月面に描く、というもの。

イスラム圏では三日月が繁栄の象徴とされるなど、月を神聖視する考えがあるため、ペプシ社に対して倫理的な面から批判をよせるジャーナリストなども相次いだ。

実際には、もちろん月面にペプシマークは描かれず、噂がガセネタであることが判明したが、戸外で月面を眺め続けたイラン人たちは、それなりに楽しんだとのこと。噂の発生源は不明とされる。

米国には、月面に広告を描こう、というアイディアの実践をうたう企業がある。「MoonPublicity」では、ロボットにより月面に凹凸を作らせることで、｢ロゴマーク｣などを表示できる、と発表している。月が丸いことから、ペプシなど円形のロゴが最適だという。



◆ペプシ
http://www.pepsi.co.jp/menu.html

◆The Voice of Russia
http://japanese.ruvr.ru/2012_06_08/iran-pepushi-tsuki-oosawagi/