急な国際支援を要請
2024年4月15日、国連開発計画(UNDP)は、早急な国際支援を要請した。
貧困が深刻化しているミャンマーでは、過去3年間で中産階級が50%縮小、女性や子どもが最も大きな打撃を受けている。
2021年2月の軍事政権移行以降、現在進行中の課題の影響が大きい。アジア・太平洋地域で最も急成長している経済の1つだったミャンマー。しかし、賃金の低迷や移動の制限、労働市場の状況の悪化により、経済は悪化しており、海外からの直接投資は激減している。
貧困の広がりを防ぐ
貧困を超えて生活できる、安定した収入がある人々は25%に満たない。紛争が頻発する地域では、家屋の破壊や農地へのアクセス制限、国内避難民の増加などにより、貧困レベルが高まっている。
女性の貧困の進行も深刻だ。女性が世帯主である世帯を見てみると、男性が世帯主である世帯と比べて、貧困に陥る可能性は1.2倍だ。貧困と教育費の高騰により、低所得世帯の学校教育への充当率は僅か2%にとどまっている。
貧困の広がりを防ぐ為にも現金給付や食糧安全保障など、基本的サービスへのアクセスを提供する為の早急な介入が不可欠だ。都市部と農村部において、様々なコミュニティーの具体的なニーズに合わせた国際的な支援は重要である。
(画像は国連開発計画(UNDP)のホームページより)
国連開発計画(UNDP)
https://www.undp.org/