介護にICTは必要?チュウセツシステム社が調査
株式会社チュウセツシステムは7月17日、家族による介護に対する意識を探るため、30代~60代の男女300名を対象にアンケートを実施し、その結果を公表した。調査期間は6月9日から10日。
家族に介護が必要となった際、介護施設の利用を視野に入れていると回答した人は60.3%にのぼった。
また、見守りカメラやオンライン面会、健康管理アプリなどのICT(情報通信技術)の導入については、「強く望む」「ある程度望む」とした回答が合わせて66.3%を占め、ICT化への期待が一定程度寄せられていることがわかった。
ICTを望む理由としては、「日常の様子がわかる」「健康状態や安否の通知が受け取れる」「緊急時の対応が早くなる」など、家族としての安心感を求める声が多く寄せられた。
一方で、導入に慎重な意見もあり、「監視されているようで不安」「費用が高くなる」「人の手による介護が減る」といった懸念がみられた。
「ICTは人にしかできない仕事を支える技術」
注目されるのは、ICT化によって介護現場の人手不足が解消されるかという設問に対し、「わからない」と回答した人が43.0%と最も多く、「はい(27.3%)」「いいえ(29.7%)」を上回った点である。ICTに対する理解が浸透していない現状が浮き彫りとなった。
同社では、介護施設ICT化サービス『介護施設“丸ごと”ICT化パック』を販売しているが、これは人の代替を目的にした技術ではないという。
あくまで、職員が行っている記録業務や巡回、情報共有といった“間接業務”を効率化することで、本来の介護、つまり入居者様と向き合うケアや心の通う時間を取り戻すための仕組み
(プレスリリースより)
と述べ、ICT化によって浮いた時間を、“人にしかできない仕事”に充てることを提案している。
(画像はプレスリリースより)

株式会社チュウセツシステムのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000166090.html株式会社チュウセツシステムのホームページ
https://chusetsu.com/