施設見学の件数と重視する項目など
株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)は、同社が運営する老人ホーム・介護施設検索サイト「LIFULL 介護」において、「介護施設選びの実態調査」の結果を2025年7月15日に発表した。
世代間で考えや行動に違い
同調査は、家族や親族に介護施設の入居経験があり、その際の施設選びや決定に関与した20代~80代の男女2,500名を対象に実施された。
調査によると、介護施設見学の平均件数は2.8か所、検討期間は平均60.8日であった。一方、20~30代の約3割が「1週間程度」で施設を決定しており、若年層ほど検討期間が短い傾向が明らかになっている。
施設選びの際に重視された項目では、「スタッフの印象・雰囲気の良さ」が54.8%で最多となり、施設の立地や費用を上回った。特に世代間で重視する項目に差が見られ、20代では「キャンペーンや特典」を重視する割合が高く、70~80代との差が顕著だった。
入居お祝い金の影響も
また注目されたのは、老人ホーム紹介業者から支払われる「入居お祝い金」の影響である。
20代では約9割が施設選びに影響があったと回答し、受け取った金額は「1万円以内」が多数を占めた。お祝い金を受け取った人は72.3%、紹介業者から特定の施設を強く勧められる経験が2倍以上多く、転居意向も約4割高くなる傾向が見られた。
これは紹介の中立性や透明性に課題を残す結果となっており、調査を通じて施設選びの判断基準や情報の偏りに対する意識の重要性が浮き彫りとなった。
(画像はプレスリリースより)

株式会社LIFULL seniorのプレスリリース(PRTIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000698.000033058.html