ドクターメイト、東北地方の介護従事者を対象にした調査を実施―「持続可能」と考える人はわずか11.4%
ドクターメイト株式会社は5月19日、東北地方の介護従事者を対象に実施した意識調査の結果を発表した。
この調査は、介護施設や訪問サービス等での勤務経験者300名を対象に、2025年5月2日~6日にかけて行われた。
調査結果で浮き彫りになった介護現場の課題
調査結果から、介護現場の深刻な課題として「賃金水準の低さ」「若手人材の不足」「職員の高齢化」が浮き彫りとなり、多くの従事者が将来的な介護提供体制の持続性に不安を抱いている実態が明らかになった。
「現在または過去の仕事に満足している」と回答した人は2割未満にとどまり、約半数(48.1%)が不満を抱えていた。さらに、3年後も介護職を続けたいと明確に答えた人は18.7%にとどまり、多くが継続意欲を示せていない。
地域課題については「賃金水準が低い」が59.9%で最も多く、次いで「若手人材が集まりにくい」の19.6%となっている。人材不足に職員の高齢化が拍車をかけており、「若年層の県外流出」など地域構造の変化も影響している。
「地域の介護提供体制は持続可能」と考える人は11.4%にとどまり、88.6%が悲観的または判断に迷う状況にある。一方で、「ICTの活用による効率化」や「介護ロボットへの期待」といった前向きな意見も一部に見られた。
ドクターメイト代表の青柳直樹氏は
今後、人口増加が見込めない状況を踏まえると、働く環境の改善が喫緊の課題である
(プレスリリースより)
と述べ、早急な現場改革を訴えている。
(画像はプレスリリースより)

ドクターメイト株式会社のプレスリリース
https://doctormate.co.jp/news/post-250519