自社開発した高性能なコンクリートを、実物件に初めて適用
2019年7月9日、三井住友建設株式会社は、持続可能性に貢献する高性能なコンクリート「サスティンクリート」(以下、同コンクリート)を、非鉄製材料を用いた超高耐久プレストレスト(PC)橋梁(以下、同橋梁)に初めて適用したと発表した。
同コンクリートは、同社が自社開発した製品で、超低収縮・超低発熱・超低炭素・高流動・高強度である特長を有し、コンクリート構造物の生産性・デザイン性・環境配慮性を高め、社会の持続可能性に貢献する高性能コンクリートとのこと。
「サスティンクリート」を適用した超高耐久プレストレスト橋梁の特長
同橋梁は、同コンクリートと、PC鋼材と同等の引張強度を有しながら比重が6分の1のアラミドFRPロッドを組み合わせることで、腐食劣化のない高耐久性を有している。
また、セメントを使わないため、CO2の排出量が大幅に抑制されるうえに、材料の約7割が産業副産物であるため、環境負荷の低減に貢献する。
さらに、圧縮強度が高く流動性に優れてせん断補強筋が不要となる、鋼繊維を練り混ぜた繊維補強コンクリートを開発した。このため、配筋作業とコンクリート充填作業が省力化され、施工時の生産性向上が図られる。
なお、同橋梁は、同社の関係会社であるSMCプレコンクリート株式会社のコンクリート二次製品工場(栃木工場、栃木県小山市)敷地内に架設する予定としている。
(画像はプレスリリースより)
三井住友建設 ニュースリリース
https://www.smcon.co.jp/topics/2019/07091300/