事件を風化させず再発を防ぐ
堺市と堺市教育委員会はこのほど、7月12日に「O157堺市学童集団下痢症 追悼と誓いのつどい」を開催したことを発表した。
堺市では1996年7月、学校給食に起因する腸管出血性大腸菌O157の下痢・血便を主症状とした集団食中毒が発生、児童7,892人を含む9,523人が罹患し、児童3人が死亡、2015年10月には発生時小学1年生だった児童がHUSの後遺症により死亡した。今なお経過観察や治療が必要となっている被害者もあり、市では引き続き相談窓口を設けている。
堺市と堺市教育委員会では、この悲惨な事件を決して風化させず、二度と同様の事態を引き起こすことがないよう、毎年7月12日を「O157堺市学童集団下痢症を忘れない日」と定め、追悼行事を行っている。
あらためて安全な給食の提供、食中毒の防止徹底を誓う
12日には、堺市堺区の市役所敷地内、本館正面玄関前にある追悼の碑『永遠に』前で市長や議長・副議長、健康づくり推進市民会議代表、関係団体、学校関係者などが参加する式典が開かれた。
永藤英機市長は、亡くなった4人の冥福を祈り哀悼の誠を捧げるとともに、26年の歳月が流れた今、あらためて安全・安心な学校給食を提供していく決意であることなどを述べ、「追悼と誓いのことば」とした。式典の後には、一般の人々による献花も行われた。
(画像はプレスリリースより)
堺市 プレスリリース
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