ロヒンギャの子どもや女性から得られた数々の証言
子どもの権利を実現するための活動を行う国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」(以下、同組織)は11月17日、ロヒンギャの人々に関する報告書「決して忘れられない恐怖」を発表した。
同組織のスタッフらが、バングラデシュへと避難してきたロヒンギャの子どもや女性に対してインタビューをしたところ、数々の証言が得られた。
16歳の女性は、兵士らから性的暴行を受け、肋骨を1本折られて激しい痛みを感じ、呼吸が困難な状況になったという。
また12歳の人は、兵士が村人を殺害し始めたことに気づき、村から逃げ出した。逃げている途中に通りかかった村では、貯水池に50人以上の遺体が浮いており、一生忘れられない恐怖を感じたという。
セーブ・ザ・チルドレン 暴力について非難を表明
同組織のインターナショナル事務局、ヘレ・トーニング=シュミット局長は、ロヒンギャの子どもらは、子どもが体験すべきではない体験をしてしまったこと、そして、それらの体験によって、トラウマに苦しんでいる子どもが多いことを訴えた。
また、同局長は、ラカイン州北部の暴力を即時停止し、人道支援を実施すること、さらに、ロヒンギャの子どもらの生活再建が重要であることも訴えた。
同組織は、ロヒンギャの人々が受けた暴力に対し、明確に非難すると表明している。
(画像はプレスリリースより)
セーブ・ザ・チルドレン スタッフブログ
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