物体をつかむ力加減を伝達
大成建設は7月3日、力触覚伝達技術を利用した、遠隔操作システムの新しいプロトタイプを開発したと発表した。
これは、物体をつかむ際の力加減の情報を双方向に伝達し、作業員が遠隔操作を通じて手作業を行うことができるシステム。生産現場の幅広い用途に適応できるシンプルな構成になっている上、超小型産業PCを採用し、省スペース化を実現した。また、操作データの保存や蓄積ができ、AIを採用した作業への対応も可能となっている。
作業手順や力加減などを記憶
大成建設は2017年、5本指のロボットアーム(遠隔側)と力触覚グローブ(操作側)を組み合わせて遠隔操作するシステムの開発を開始した。今回完成したプロトタイプは、最年度に開発した初期プロトタイプを改良し、システム構成が複雑で、操作者による動作制御も難しく経験を要する、一般ユーザーの操作習熟に時間がかかるなどの課題を解決した。
新しいプロトタイプは、2本指の新型で、実際の生産現場にも導入しやすい汎用品を多用したシンプルなシステム構成を持ち、誰でも簡単に沿革からロボットを直接操作することができる上、作業手順や力加減などを記憶させることができるようになっているとのこと。
将来的には、作業手順や手加減などを学習・再生して、最適な作業パターンの実現を目指している。
(画像は大成建設HPより)
大成建設株式会社のプレスリリース
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