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2024年11月24日(日)
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【承認不要】終活を開始するなら今!終活するうえで知っておくべきことまとめ

【承認不要】終活を開始するなら今!終活するうえで知っておくべきことまとめ

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高齢化社会を迎えた時代だからこそ、終活が重要に
日本では高齢化社会が進行中ですが、それに伴って「終活」が重要視されるようになりました。

特に、現在では核家族化が進み、高齢者の一人暮らしが増えています。自分自身が亡くなった後に家族や親族に迷惑をかけないためにも、終活に取り組むべきでしょう。

終活では、具体的にどのようなことに取り組めば良いのでしょうか。終活に対する関心を持った今こそ、終活についての理解を深めておきましょう。

終活
1.終活とは?
終活について簡潔に説明すると、自分自身の死を迎える前に行うさまざまな活動のことを指します。

具体的な内容としては、自分自身が死を迎えた後に家族や親族にできるだけ迷惑をかけないよう、自分の死後に行わなければならないさまざまな事柄について事前の準備を行っておくこと、そして、死を迎える前に死と向き合い、死そのものを受け入れ、残りの余生を充実したものにしていくことです。

終活という言葉は、2009年に週刊朝日が連載した記事「現代終活事情」で使われたことが始まりとされていますが、世間的な認知度が高まった背景としては、「ユーキャン 新語・流行語大賞」において「終活」というワードが2010年にノミネートされ、2012年にはトップテン入りしたことがあげられます。

終活を行う理由 家族に迷惑をかけたくない
それでは、なぜ終活を行う必要があるのでしょうか。

ここで、楽天インサイト株式会社が2018年1月に調査した「終活に関する調査」を参考にします。

同調査には「『終活』をする理由」という調査項目がありますが、それによると、最も回答が多かったのは、「家族に迷惑をかけたくないから」で71.4%、2番目に回答が多かったのは、「病気や怪我、介護生活で寝たきりになった場合に備えるため」で48.6%、3番目に多かったのは「葬儀などの希望を家族に伝えるため」で38.9%となりました。

参考:楽天インサイト株式会社 終活に関する調査(回答は複数回答)
https://insight.rakuten.co.jp/report/20180215/

上記の調査結果をみてみると、家族に対する思いが終活に取り組むことを後押ししている様子がうかがえます。

また、現代の特色として、高齢者の一人暮らし世帯が増加していることがあります。2015年の時点において、65歳以上で一人暮らしをしている世帯の数は625万世帯となっていますが、高齢者の一人暮らし世帯は今後も増加が見込まれています。

参考:国立社会保障・人口問題研究所 日本の世帯数の将来推計(P.6参照)
http://www.ipss.go.jp/

過去は、年配の世代と若い世代が同居しているケースが多く、自分自身が亡き後の葬儀の仕方やお墓に関することなどについて意思疎通を図りやすい環境にありました。

しかしながら、現代では核家族化が進み、年配の世代と若い世代が別々に生活しているケースが多いのが現状です。自分自身が亡くなった後に行わなければならない事柄については、自分自身が事前の準備を行わなければならない状況となっています。

自分自身が亡き後の準備を進めていくことは、年齢を重ねるほど負担になりますが、家族や親族にできる限り迷惑をかけないためにも、自分自身の考え方や判断力がしっかりしている間に終活に意識を向け、終活に取り組み始めることが大切なのではないでしょうか。

2.終活の取り組み方 何歳から始めれば良いのか?
終活に取り組む際に気になる点として、「何歳から終活を始めれば良いのか?」ということがあります。

そこで、楽天インサイト株式会社の「終活に関する調査」を参考にします。

同調査には「『終活』を始めたい年齢」という調査項目がありますが、それによると、終活を始めたい年齢で最も多かったのは「65~69歳」で21.6%、2番目に多かったのは「60~64歳」で20.5%、3番目に多かったのは「70~74歳」18.1%となりました。

参考:楽天インサイト株式会社 終活に関する調査
https://insight.rakuten.co.jp/report/20180215/

上記の調査結果より、60代後半に終活を始めたいと考えている人が最も多い結果となりましたが、その背景としては定年退職後のタイミングであること、そして、心身の状況を踏まえた場合、終活に取り組みやすい世代といえるためです。

このことから、終活を始める目安は60代後半が一般的といえますが、上記の調査結果においては50代や70代で終活を始めたいと考えている人もいることから、各個人の事情に応じて終活を始めるのが良いのではないでしょうか。

終活で優先すべきことを明確にしておく
終活に取り組むことにあたって重視したいことは、終活で優先する内容を明確にしておくことです。

一口に終活といえども、葬式の仕方を考えること、お墓の準備、遺言書の作成、生前整理などのほか、人生の最後を前に自分自身に向き合うことも含めると、やっておきたいことはたくさんあることが分かります。

そのため、実際に終活を始めようとしても、やっておきたいことがあまりにも多く、終活を始めようとする気持ちになりにくいかもしれません。

それゆえに、終活において優先すべきことを明確にしておくことが大切なのです。例えば、心身が健康なうちに、比較的体力を使う生前整理を済ませてしまうのも良いでしょう。また、遺産に関するトラブルを防ぐために、遺言書の作成を先に行っておく方法もあります。

優先順位を決めたら、定期的に作業を進めていくことが大切です。

終活のイベント、セミナーも活用しよう
「終活に取り組みたい」という気持ちはあっても、いざ行動に移そうとすると「終活は後からでもいいだろう」と考えてしまうことがあるかもしれません。

そのように考えてしまう場合は、終活に関するイベントやセミナーに参加するのも一つの方法です。

終活のイベントやセミナーに参加するメリットは、終活の方法を分かりやすく学べることですが、それ以上に大切なのは、終活で悩んでいるのは自分一人ではないと実感できること、そして、終活に関して同じ悩みを抱えている人たちと気持ちを共有できることです。

自分一人ではなかなか終活に取り組みにくいと感じるときほど、終活のイベントやセミナーに参加することが効果的といえます。

3.終活に欠かせない「エンディングノート」
エンディングノートとは、人生の最後を迎えるにあたって書き留めておくためのノートです。

エンディングノートに書き留める内容としては、自分自身が亡くなった後に行わなければならない各種の手続きや、自分自身の思いや家族に向けた言葉など、気持ちや感情を伝えることがあります。

自分自身が亡き後の手続きについて書き留めたノート
エンディングノートの役割は、自分自身が亡くなった後のさまざまな手続きをスムーズに行うために、必要な事柄を記入しておくことです。

例えば、通帳と印鑑の保管場所を記入しておくことや、年金手帳、健康保険証、免許証など返却する必要があるものについても保管場所を記入しておくことです。

また、最近ではSNSを利用する機会が多くなっていますが、SNSのアカウントを持っている場合は、自分自身が亡くなった後にSNSの退会手続きをスムーズに行えるよう、どのSNSを利用しているのか、そして、それぞれのSNSのパスワードを明記しておきましょう。

なお、エンディングノートに財産に関することや個人情報に関することを記載している場合は、管理を確実に行い、これらの情報が漏れないようにしておくことが大切です。

気持ちをまとめるためのノート
そのほか、エンディングノートの役割としては、人生の最後を前に、自分自身の気持ちをまとめられることです。

私たちは常に現代を生きていますが、長年にわたって生きてきたこの世界を離れていくことを考えると、心寂しく感じるかもしれません。また、今までお世話になってきた人たちに対して感謝の気持ちも伝えたくなることでしょう。

終活中は、今すぐに人生の最後を迎えるわけではありませんが、今までの人生を振り返ることで、自分自身の心の中を整理整頓することができます。

また、人生の最後を前に自分自身の気持ちをまとめることで、残りの人生を悔いなく生きたいと考えるかもしれません。例えば、やってみたかったことにチャレンジしてみること、あるいは自分らしい生き方を貫く、ということなどです。

4.理想の葬儀・お墓の準備をしておこう
終活中に行っておきたいこととしては、「葬儀・お墓の準備」があります。はじめに、葬儀の準備についてみていくことにしましょう。

一般的に、葬儀は自分自身が亡き後に家族や親族が主体となって行われますが、年配の世代と若い世代が別々に暮らすケースが多い現状においては、遺族としてはどのように葬儀を行えば良いのか分からず、負担に感じてしまうことがあります。

葬儀のことで遺族に負担をかけさせないためにも、終活で葬儀の準備をしておきましょう。

葬儀の準備で行っておきたいこととしては、お寺の名前と連絡先をエンディングノートに記入しておくこと、葬儀の予算を決めて、葬儀社をどこにするかを決めておくことです。

葬儀社を決めるポイントとしては、信頼の置ける葬儀社であるかどうか、という点です。信頼性を見極めるポイントとしては、こちらの要望を受け入れた上で、適切な葬儀の形を提案してもらえること、そして、葬儀の費用が項目ごとに明確になっていることです。

葬儀社に葬儀の見積書の作成を依頼し、項目別の費用が分かりやすい見積書をもらえれば、顧客の立場を考えている葬儀社であると判断できます。

逆に、見積もりの内容が不明確なものであるならば、追加料金が別途発生することが考えられるため、信頼を置きにくい葬儀社という印象を受けてしまいます。

次に、お墓を持っていない場合は、終活中にお墓の手配をしておきましょう。考えておきたいこととしては、お墓をどこにするのか、お墓のデザイン、お墓に記入する文字はどうするか、墓石の種類はどれにするのか、ということなどです。

そのほか、お墓の手配をする場合は、お墓にかかる予算も検討しておきたいところです。お墓にかかる費用としては、お墓を使うときにかかる永代使用料、墓石代、お墓の工事代、墓地の管理料があります。

墓石業者の全国組織「一般社団法人 全国優良石材店の会」は2017年3月から5月にかけて、「2017年お墓購入者アンケート調査」を実施しましたが、それによると、墓地取得費用を除いた墓石の購入金額は全国平均で167万3000円となりました。

参考:一般社団法人 全国優良石材店の会 2017年お墓購入者アンケート調査
https://www.info-ginza.com/zenyuseki/2017/07user/user.pdf

お墓の取得にはまとまった費用がかかるので、終活中にどのようなお墓にするかを検討しておくことが重要となります。

5.家族が争わないために 相続・遺言書は確実に作成
自分自身が亡くなった後にトラブルとなりやすいのは、遺産相続に関することです。

お金に関する問題ということもあり、受け取れるはずの遺産を受け取れないと、遺族同士がもめてしまう原因にもなりかねません。

そのようなトラブルを防ぐためには、終活中に遺言書を作成することです。遺言書に記載することは、遺言の内容、遺言を作成した日付、遺言を作成した人の署名です。なお、遺言には捺印も忘れずに行いましょう。

遺言書の作成は、遺言者が自筆で執筆する「自筆証書遺言」と、遺言者が公証役場に出向いて作成する「公正証書遺言」があります。

自筆証書遺言を作成する場合に注意したい点は、必ず手書きで作成することです。その理由は、パソコンで遺言書を作成してしまうと、パソコンの書体が同じであるために、本人が作成した遺言書であるかどうかの判別が困難となってしまうためです。

そのため、自筆証書遺言を作成する場合は、自筆での作成が求められるのです。なお、自筆証書遺言を作成する場合は、遺族が遺言の文字を読みやすいようにていねいに書くことが基本です。

また、公正証書遺言を作成する場合は2人以上の証人の立ち会いが必要となりますが、以下の人は証人になることができない点に注意しましょう。
・未成年者
・遺言によって相続を受ける推定相続人、遺言によって遺贈を受ける遺贈者、およびその配偶者と直系血族
・公証人の配偶者、 四親等内の親族、 書記および使用人

遺言書を作成する場合は、遺言が有効なものとなるよう、ルールに基づいて行いましょう。

6.生前整理は計画的に行うことがポイント
そのほか、終活中に行っておきたいこととしては「生前整理」があります。

生前整理とは、これからの人生において必要なものと、これからの人生において不要なものを分けておくことです。

例えば、これからの人生において必要なものとしては、毎日の生活で使用する日用品や、家族が一緒に写っている写真が貼られているアルバムのように、思い出深いものなどがあります。そのほか、形見として取っておきたい洋服や小道具などを取っておくのも良いでしょう。

また、不要なものとしては、長年にわたって使っていない道具類や家具類などがあげられます。不要なものを片付ける作業は、年齢を重ねるほどつらいものとなります。一度にまとめて作業を行おうとせず、定期的に不要品を少しずつ処分していくだけでも、家の中にある不要品を徐々に減らすことができます。

もし、自分自身で不要なものを片付ける作業ができない場合や、短期間でまとめて不要品を片付けたいのであれば、不用品を回収する業者に依頼する方法もあります。

その場合、不要品をあらかじめ決めておくことがポイントです。回収業者には、どれを捨てるのかを指示して、不要品処理の作業を円滑に進めていきましょう。

周りの人たちのために、そして自分自身のために終活を
終活で行うべきことについてみてきましたが、終活は家族や自分自身に関係する人たちのために行うものであること、そして、自分自身が死と向き合い、これまでの人生を振り返るためのものであることが理解できたのではないでしょうか。

人生とは長いようでいて短いものです。思い立った今こそ、終活に取り組み始めてみてはいかがでしょうか。

(画像は写真ACより)


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