風車騒音に関して得られた知見や評価方法等を記載
環境省では、2013年から一定規模以上の風力発電施設を対象とした、「風力発電施設から発生する騒音等の評価手法に関する検討会」を実施してきた。
今回、その検討会の報告書を公開した。報告書では、検討会までの経緯や風車騒音に関して得られた知見、評価方法、今後の取り組み等が記載されている。
騒音は高いものではないが、わずらわしさがある
報告書によると、風車騒音の超低周波音・低周波音は、一般環境騒音、交通騒音等と比較しても大きな差はなく、風車騒音の問題は、通常可聴周波数範囲の騒音であるとしている。
風車騒音が健康に直接的に関係する可能性は低く、超低周波音・低周波音と健康への影響との関連については確認できなかったという。
風車騒音の特徴としては、時間平均A特性音圧レベルで26~50dBであり、それほど高い騒音ではないとのこと。
しかし、風力発電施設は静かな場所に建設されることが多いためブレードの回転による「シュー、シュー」といった音や内部増速機、冷却装置等による「ウィーン、ブーン」といった音が耳につきやすく、わずらわしさがあるのではないかとしている。
風車騒音の評価については、風力発電施設の新設や発電設備の新設を伴う変更の場合が対象となっていて、「残留騒音」を昼間、夜間それぞれで評価し、「残留騒音から+5dBに収まるように設定する」としている。
(画像は環境省ホームページより)
環境省 報告書(概要資料)
http://www.env.go.jp/環境省 報告書
http://www.env.go.jp/