社会環境整備などのニーズを調査
厚生労働省は、平成27年「国民健康・栄養調査」結果について11月14日に発表しました。同調査は、国民の体の状況、栄養素等の摂取量、生活習慣の現状などについて把握し、国民の健康増進につなげることを目的におこなっています。
若い世代には栄養の偏りが見られる
調査結果は「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を摂っているか」については、若い世代ほど食べられていない傾向があり、加えて外食の割合が高いことがわかりました。
他にも20~30歳代の女性は、たんぱく質、カルシウム、食物繊維及びカリウムなどの摂取量が60歳以上に比べて少ない傾向にあることがわかりました。
平均睡眠時間は6時間未満が増える傾向に
1日の平均睡眠時間については、男女とも「6時間以上7時間未満」が最も高い結果になりました。この10年の睡眠時間調査では、睡眠時間の平均が「6時間未満」の割合が増加しているようです。睡眠時間が十分に確保できない理由には、男性は「仕事」、女性は「育児」「家事」が上がりました。
知っておくと便利「5大栄養素」
調査結果では、栄養素が偏り傾向にある年代があるようです。偏りがちな栄養素は、大きく分けて5つに分けることができます。これを5大栄養素といいます。5大栄養素には、たんぱく質、糖質、炭水化物、ビタミン、ミネラルがあります。
栄養素の役割は、体を作るのは「たんぱく質」(肉、魚、卵、大豆製品など)、エネルギーになるのは「糖質」(バター、マーガリン、植物油、肉の脂身など)と「炭水化物」(ご飯、パン、めん、いも、砂糖など)になります。
続いて、体の調子を整えることができるのは「ビタミン」(緑黄色野菜、果物、レバーなど)、骨や歯などを作る・体の調子を整えるには「ミネラル」(海藻、牛乳、乳製品、小魚など)です。どの栄養素も成長や発達、生命維持に欠かせないものです。栄養素が不足すると体調の変化として現れることがあります。
厚生労働省報道発表(PDF)
http://www.mhlw.go.jp/厚生労働省
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