約20名の患者を対象として、1か月間にわたり実施
株式会社LTTバイオファーマは、4月12日、ドライアイを対象疾患とした「LT-4002(LT-0303)」の第2相臨床試験結果を発表した。
同試験は、約20名の患者を対象に、プラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験として実施されたもの。1か月間にわたって1日3回の点眼を行い、安全性および有効性を調べている。
精度が高い二重盲検試験
治験においては、被検薬の効果を検討すべく、実際には効果のない物質すなわちプラセボとの比較が行われる。
この際、被験者および投与する医師が、被検薬かプラセボのどちらを投与しているかを知ると、先入観が臨床試験の成績に影響を及ぼす可能性がある。
二重盲検試験は、この先入観を排するため、被験者本人にも投与する医師にも投与薬剤が被検薬かプラセボであるかを知らせず行われる試験。精度の高い臨床試験法として、確立されている。
有意差をもって改善効果がみられた
同試験において「LT-4002」は、プラセボと比較して、一部の評価項目において有意差をもって改善効果がみられ、いくつかの評価項目においても改善傾向がみられたという。安全性に関してはプラセボと同等であり、重篤な副作用もみられず問題はないとしている。
LTTバイオファーマは今回の試験結果より、同剤がドライアイ治療薬として有望であると判断。次の臨床試験の実施に向けて、検討を開始している。
(画像はLTTバイオファーマの公式ホームページより)
LT-4002(LT-0303)の第2相臨床試験結果のお知らせ - 株式会社LTTバイオファーマ
http://www.ltt.co.jp/ir/pdf/20170412.pdf