光切断法により土量やベルト傷を計測・管理し、工事を効率的に実施
2017年3月2日、大成建設株式会社は、株式会社演算工房、タグチ工業株式会社と共同で、シールドトンネルや山岳トンネル工事で使用する連続ベルトコンベアの搬送土量やベルト傷を計測・管理できるシステム、「ベルコンスキャナ」を開発したと発表した。
トンネル工事長距離化に伴い、掘削土砂の搬送に連続ベルトコンベアを利用する場合、ベルトスケールを用いた重量の計測や監視員の目視観察によるベルト傷検知などにおいて正確な管理が困難で、ベルトが破断し、工事を中断する事例があった。
このたび開発した「ベルコンスキャナ」により、連続ベルトコンベアの施工管理の効率化と保守・点検作業の省力化が可能となる。
「ベルコンスキャナ」の構成
同システムでは、高い精度で搬送土量を計測・管理することが可能で、計測モニタに土量収支バランス(計画量に対する搬送土量の過不足)を表示し、その異常を警報により伝達するため、掘削の継続・中断を迅速に判断できる。
搬送ベルトの傷の位置・大きさ・深さなどの傷情報を、光切断法を用いて常に把握し、劣化状況をリアルタイムに管理することで、点検の手間が減少する。また、トンネル掘削工程に合わせて、保守・点検・ベルト交換時期などを自由に設定することが可能だ。
(画像はプレスリリースより)
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/