工事用仮設道路計画を簡単に作成し工事量を瞬時に算出
大林組と岩崎は5月11日、山間部の工事用仮設道路計画を簡単に作成し、施工に必要な工事量を瞬時に算出する「3D施工計画作成ソフト」を共同開発したと発表した。
同ソフトは、ドローンや3Dレーザースキャナーで取得した地形の3D点群データを用いて、工事用仮設道路を通過させたい地点を端末上でクリックするだけで、道路計画のイメージを作成。仮設道路の施工に必要な切盛土量を瞬時に算出し、最適なルートの選定にかかる時間と労力を大幅に削減する。
仮設道路の迅速な計画立案、関係者とのスムーズな合意形成に貢献
山間部における道路工事やダム工事などでは、本体構造物の工事に取りかかる前に、工事用仮設道路を建設する場合があり、従来、走行の安全性や施工の効率性を勘案して、最適なルートを決定するまでに複数の案を比較検討するため、多量の図面を作成する必要があり、多大な時間と労力がかかっていた。
今回開発された「3D施工計画作成ソフト」は従来の手法で数日間かけて作成していたものを2~3時間で作成することができ、複数の計画案を比較検討する際にはより大きな効果が得られ、緊急性の高い災害復旧工事においても、仮設道路の迅速な計画立案が可能となる。
また、同ソフトで算出した切盛土量のデータを、使用する重機の施工能力データと組み合わせることで、仮設道路の建設にかかる予想工期、概算費用も簡単に算出し、発注者などに具体的な計画案を提示することができ、関係者とのスムーズな合意形成に貢献するとしている。
(画像はプレスリリースより)
大林組、岩崎 プレスリリース
https://www.obayashi.co.jp/press/news20170511_01