黒川と小黒川からの流れを利用する清内路水力発電所
中部エリアでの電気事業およびその附帯事業を行う中部電力株式会社は、天竜川水系である黒川(くろかわ)と小黒川(こぐろかわ)からの流れを利用した清内路(せいないじ)水力発電所を建設すると発表した。
平谷水力発電所以来20年ぶりの建設
同社では1996年に稼働を始めた出力8,100kWとなる平谷水力発電所以来、20年ぶりに建設される流れ込み式の水力発電所となる。
その清内路水力発電所は長野県下伊那郡阿智村および飯田市をまたぐエリアに建設され、有効落差は約272mとなり、最大使用水量は2.50m3/sとなる。
また発電出力は5,600kW、想定される年間発電量は一般家庭約7,100世帯分の年間使用電力量に相当する約2,700万kWhを予定している。これにより年間約13,000トンのCO2削減量が見込まれている。
計画では2022年に稼働開始予定
工事期間は2018年から約4年間を掛け、2022年には運転を開始する計画である。そのため同社では、地元自治体や地域住民の理解と協力を得ながら開発を進めていくとしている。
同社は再生可能エネルギーの開発を積極的に進めていく中で、安定した発電電力量を期待できる水力発電において、一般水力や維持流量発電所の開発に努めていく方針を示し、エネルギー自給率の向上と温室効果ガスの削減に貢献するものとした。
(画像はニュースリリースより)
中部電力 ニュースリリース
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