ガサエビから一転、ダイオウキジンエビに
9月8日にニュージーランドの論文「Zootaxa(ズータクサ)」に掲載され、正式に新種と認定されたダイオウキジンエビは、エビジャコ科の中で世界最大種であり、その発見は極めて珍しいとされた。
今回、羅臼で松崎氏が発見したダイオウキジンエビは、新種として公表されるまでは、オホーツクキジンエビやコウダカキジンエビとみられていたが、ダイオウキジンエビは頭にツノがあるのが特徴であり、他のキジンエビ属にトゲのある種はいないため、新種と認定されるに至った。
地元では親しみのあるガサエビ
羅臼では、ガサエビと呼ばれていたダイオウキジンエビ。このガサエビは、イベントで炭焼きにして振る舞われるなど、味も濃厚で、地元ではとても親しみのあるエビだ。このエビが新種であることと種名が確定したことで、これから羅臼を代表する特産品となることが期待される。
アクアマリンふくしまで初お目見え
新たな発見となったこの種は、9月9日からアクアマリンふくしまにて2匹が世界で初めて展示される。初めて飼育されることから、何をたべるか、どれくらい生きるかなどは、不明とされる。
アクアマリンふくしまでは、9月17日~11月20日まで海洋資源の持続可能な利用などをテーマとした芸術作品が展示される「小名浜国際環境芸術祭2016」が開催され、海を通して様々な学びを得ることができる。
アクアマリンふくしま
http://www.marine.fks.ed.jp/