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2024年11月29日(金)
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鹿島、4社共同で「FRウッド」の部材仕様を改善

鹿島、4社共同で「FRウッド」の部材仕様を改善

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約4割のコストダウンを実現
2012年3月に鹿島が1時間耐火構造の大臣認定を取得した国産スギ材による純木質耐火集成材「FRウッド」。

今回、住友林業、ティー・イー・コンサルティング、三井住商建材と共同で、燃え止まり層の厚さをスリム化するなどの部材仕様を合理化し、新たに大臣認定を取得した。

住友林業を販売元とした体制で2016年9月より販売開始する。商品名は、鹿島は従来通り「FRウッド」、住友林業は「木ぐるみ FR」、三井住商建材は純木質耐火集成材を用いた耐火フレーム工法「サミットFR工法」として展開する。

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開発の背景
「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」の施行により、木造建築へのニーズや期待が高まってきているが、従来の木質耐火部材は、耐火性能を担保するため石膏ボードで表面を覆い、木質の良さを感じにくい仕様が中心だった。

そこで、木質の持つ暖かみや優しさを活かせる、新しい木造耐火技術の開発が期待され「FRウッド」が生まれたが、さらに、普及を進め市場を広げるには、部材仕様の合理化によるコストダウンが必要だった。

新たな純木質耐火集成材の特長
木材を被覆せずに柱や梁となる構造部材は、国産スギ材を多く利用。荷重支持部の周囲に難燃薬剤を注入した燃え止まり層を作り、1時間の耐火性能を実現した。

注入量と注入分布の均一化には、ドリルによる孔あけ処理を薬剤注入前に行うことで可能にした。

この燃え止まり層は、石膏ボードなどの不燃材ではなくスギ材であり、スギは薬剤注入が容易なため、日本各地のスギ材を利用できる。

梁部材では、スギに比べ構造性能が優れたカラマツに変更。大スパン構造など様々な建築物で利用可能。

ライフサイクルアセスメント評価では、「FRウッド」による木造は鉄骨造より36%、鉄筋コンクリート造より47%の環境負荷低減が可能だという。


外部リンク

鹿島建設株式会社 ニュースリリース
http://www.kajima.co.jp/


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