四半期純利益707.2%増し
自動車用ランプやミラーを製造する神奈川県伊勢原市にある「市光工業株式会社」は、平成27年2月12日に「平成27年3月期第3四半期決算短信」を発表した。
今期の業績は、売上高が約666億円と前年同期比3.8%増しにとどまった。
損益計算書のボトムラインである四半期純利益は約18億円(1,859百万円)と前年同期比707.2%増しと業績を伸ばした。
なお本業の儲けを示す営業利益は当期は計上されず「営業損失」を計上。金額は約4億円(471百万円)であった。
インドネシアは生産が伸びる
市光工業株式会社は今期の経営成績について、自動車部品事業の増収と経費削減のため経営の合理化を進めてきたこと、為替差損益を増益の要因としている。
日本国内では個人消費の回復が鈍かったが、米国での景気持ち直し、インドネシアでの自動車生産台数が増加したことを自動車部品事業の増収の要因としている。
また今期多額の純利益が計上されたが、中国にある持分法適用会社の段階取得にかかる差益を特別利益に計上したことに起因する。
段階取得にかかる差益は持分法適用会社を有する場合、当該会社の株式を追加取得したときに発生する利益のこと。なお持分法適用会社の場合非支配株主持分勘定、のれん勘定が計上されない。

市光工業株式会社 第3四半期決算短信
http://www.ichikoh.com/