新規マクロライド系抗菌剤の日本における臨床試験開始
富山化学工業株式会社は14日、マクロライド系抗菌剤「T-4288」(ソリスロマイシン)の日本における臨床第Ⅱ相試験を開始したことを発表した。
富山化学工業は富士フイルムグループに属しており、医薬品の生産および販売を行っている。研究開発型企業として、新薬開発を通じて世界の医療の発展に貢献することを目指している。
抗感染症領域の薬剤の充実へ
今回、臨床試験を開始した「T-4288」棟のマクロライド系抗菌剤はいわゆる抗生物質であるが、特にマイコプラズマ等に対しては第一選択薬となる。
「T-4288」はCempra、Inc.が創製した新規マクロライド系抗菌剤であり、肺炎球菌やマイコプラズマに対し強い抗菌活性を示し、比較的高い抗炎症作用を有する。欧米では既に平成24年から臨床第Ⅲ相試験が進行中である。
富山化学はCempra社と「T-4288」の日本における開発から販売までのライセンス契約を締結し、既に国内で臨床第Ⅰ相試験を開始し、安全性を確認している。今回の臨床第Ⅱ相試験では、経口で反復服用した場合の有効性、安全性等を検討する。

富山化学工業株式会社 プレスリリース
http://www.toyama-chemical.co.jp/news/detail/150114.html