上空の気球が基地局に
米グーグルの親会社アルファベットは、インドネシアにおいて「Project Loon」(プロジェクト・ルーン、以下、同事業)を実施する。同事業は、空に浮かぶ気球から電波を送信し、ネット環境を整備するものである。
同社は、同国の通信大手、インドサット、テルコムセル、XLアクシアタと提携し、2016年より気球を利用した基地局試験を実施する。同社は、ネット環境の整備を進めることにより、今後5年以内に同国のネット人口をさらに1億人増加させることを目標としている。
上空の基地局からは、島々や山岳地帯もカバー
インドネシアは、他のアジア諸国と比較するとネット環境の整備は進んでいるものの、現在、同国でネットを利用できる人口の割合は3分の1程度にとどまる。同国においてネット環境整備の壁となっているのが、約1万7000もの島々を有することと、各地において山岳地帯が多いことだ。
その状況を解決するため、基地局に気球を使用する。地上の電波を上空1万8000メートルの気球へと送信し、気球から地上へと電波を送信することで、電波の届かない島々や山岳地帯などでも電波の受信が可能となる。
同社は2013年より同事業を開始、これまでに、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランドで試験を実施してきた。同事業における試験は、インドネシアが4か国目となる。
EXTREME TECH
http://www.extremetech.com/internet/217199-googlesUSA TODAY
http://www.usatoday.com/story/tech/2015/10/28/google