日本の医療技術で救われた小さな命
心臓病の子どもたちを救う「明美ちゃん基金」による医療支援事業で、ミャンマーに日本人医師団が派遣され、37人の治療に成功した。
国立循環器病研究センター、東京女子医科大学、NPO法人ジャパンハートは、「明美ちゃん基金」とともに心臓病で苦しむミャンマーの子供たちを救うための医療支援事業で、ミャンマーに日本人医師団を派遣した。
去る8月に、厚生労働省で行われた高度専門医療研究評価部会で、国立循環器病研究センター病院長の内藤氏は、国際貢献について明美ちゃん基金によるミャンマーへの医療支援の開始について成果があったとして、期間評価Aとしている。
民間の支援で支えられ続けられている「明美ちゃん基金」
「明美ちゃん基金」とは、およそ50年前より産経新聞社が提唱し、先天性心臓病などの難病に苦しみながら経済的な事情で手術を受けることができない子供たちを救うため、設立された基金。
ミャンマーには、子どもの心臓病を治療できる医師がほとんどおらず、十分な医療を受けることができないまま、大勢の子どもたちが命を落としている。
国立循環器病研究センターが中心的役割を担い、今後5年間でミャンマーにおける小児循環器の医療レベルの向上と、ミャンマーへの医療支援を医師団の派遣のほか、27年度の予定としては、現地の医師らを日本に招いて、研修などを行う。
ミャンマーでは、これからの医療を担う、若い医師の育成が大きな課題とされている。
現地の子供たちを治療するだけではなく、医療行為を通じた現地医療関係者に対する教育を支援の柱に据え、先天性心疾患の子供たちを治療できる専門医をはじめとした医療関係者の養成を目指す。
(画像はジャパンハートホームページより)
日本女子医科大学
http://www.twmu.ac.jp/univ/pickup/?cd=155ジャパンハート
http://www.japanheart.org/myanmar/activity/development/