礫層を高効率に掘進するシールド技術を台湾の地下鉄工事に適用
株式会社奥村組は、シールド工法で掘進する際に、巨礫を取り込みつつ、泥土の流動性を適度に保ち円滑に排土できる新たな新たなシールド技術を確立した。この技術により工事を安全かつ安定的にすすめることができるという。
泥土圧シールド工法は、掘削土砂に添加材を注入し流動性と止水性の高い泥土に改良することで切羽の安定を図り、掘進する工法だ。しかし、礫を多く含んだり、巨礫が含まれたりする礫層を掘進する場合は、カッタービットの破損や摩耗が多発。排土時に噴発や閉塞しやすいなど様々なトラブルが発生しやすい。
新技術の概要
同技術では、巨礫を極力割らずに取り込む方式を考案し、ローラーカッターの代わりに高開口率のスポーク形カッターヘッドを採用。また、スクリューコンベヤーも閉塞を回避し確実に排土できるよう大型化した。
更に、カッタービット温度計測を行い添加材の注入量を決め、泥土の流動調整。カッタートルクの低減やカッタービットの摩耗低減を実現した。
この技術を台北地下鉄環状線CF640工事に適用した結果、礫層における掘進効率が大幅に向上することを確認できた。
同社は、国内シールド工事の長距離・大深度化にともない、多様な地層に対応した同技術のニーズはますます高まると想定。礫対応に苦慮する発注者に対して、積極的に提案していく予定だ。
(画像はプレスリリースより)

株式会社奥村組 プレスリリース
http://www.okumuragumi.co.jp/