独自の情報管理システム「T-CIM」
大成建設は7月21日、土木工事における業務の生産性と品質の向上を目的に、独自システム「T-CIM」を構築したと発表した。
国土交通省が提唱する情報通信技術CIMシステムをベースにしており、これまで大成建設が開発してきた多数の施工システムを、工事現場の作業の流れに従って3Dモデルに統一したものである。
端末から「T-CIM」にアクセスすると、3Dモデルが「施工情報の取り出し口」となり、必要な情報を素早く取り出せるのが特徴だ。
新システムの導入により、これまでばらばらだった施工情報が一元管理されるため、工事間での情報共有が可能となり、業務の生産性と品質の向上が期待できる。
工事現場からでも、オフィスからでもアクセス可能
「T-CIM」の主な機能は3つ。1つ目は、ダムやトンネルなど構造物に特化した「専門工種」と、それ以外の工事にも当てはまる「共通工種」を相互に関連させたCIMシステムが構成されていること。
2つ目は、現場でリアルタイムに帳票を作成できること。「共通工種」で、コンクリート品質管理試験や生コン打設時間などの個別データを現地でデジタル化できるので、煩わしいデータ管理を介さずに、その場で出入力が可能になった。
3つ目は、作業現場以外からでも、施工に関する情報の入力・検索・閲覧が可能であること。関係者がタブレット端末などを用いて、いつでも・どこからでも情報にアクセスできる。
(画像はプレスリリースより)
大成建設株式会社のプレスリリース
http://www.taisei.co.jp/1424246702570.html