カカオプロテインの力で脱・便秘!
株式会社 明治と帝京大学は共同研究を行った結果、高カカオチョコレートを継続的に摂取することで便通が改善されることを確認した、と発表した。また、その効果はカカオ由来の「カカオプロテイン」という機能成分によるもので、今回世界で初めて抽出に成功したことも合わせて発表された。
臨床試験では、20代から50代の便秘傾向のある女性達を対象に、1日25gのチョコレートを2週間継続して摂取した場合の便通の変化を調べた。カカオ72%の高カカオチョコレートを摂取するグループと、カカオプロテインなどの成分を含まないホワイトチョコレートを摂取するグループとに分かれ、その2つのグループの便について比較した結果、便の量・色・回数のいずれにおいても、高カカオチョコレートを摂取していたグループの方が上回る結果が出た、という。
女性に多い便秘症、実は大腸がんになるリスク増
平成25年度の国民生活基礎調査のデータによれば、日本で便秘の自覚症状を訴える人は女性に多く、男性の約2倍。さらに、男性は60代以降に集中しているのに対して、女性は20代から多くなり、60代までは男性の約3~4倍もの人が便秘症状を抱えている。
便秘の原因としては不規則な食事・生活や精神的要因、体質、職業性など様々なものがあるが、現代女性においてはダイエットの流行も大きな一因。便秘状態が続くと様々な体調不良を引き起こし、近年増加する大腸がんのリスクも高まると言われているため、便通改善は急務と言える。
カカオプロテインは難消化性タンパク質と呼ばれ、小腸では消化吸収されずに大腸まで直接入ることが出来るのが特徴。大腸内に入ると便の基となって便量を増やすだけでなく、腸内の善玉菌のエサとなって腸内環境を整える作用があるなど、便秘改善に効果を発揮することがわかり、注目を集めている。
近年健康に良いと人気で、各社から多くの商品が販売されている高カカオチョコレート。今回の研究結果によって、今後さらに人気が高まるかもしれない。
(画像はプレスリリースより)
株式会社 明治
https://www.meiji.co.jp/