「場所打ち杭施工管理システム」を開発
株式会社フジタが、フジタ式アースドリル杭工法を採用した場所打ちコンクリート杭の施工を対象とした「場所打ち杭施工管理システム」を開発した。同工法の施工状況をリアルタイムで管理することができ、見えにくい杭の施工が計画通りに実施されていることを「見える化」している。
フジタ式アースドリル杭工法は従来工法に比べて、施工精度を高めた高品質な杭を構築し、支持力・強度・設計など必要な性能を確実に確保できる杭工法だ。
(画像はプレスリリースより)
iPadを用いて入力
また鉛直支持力や杭体のコンクリート強度等の設計で要求される性能を確実に行うために独自に改良を加えた5つのフジタ式の工法を、標準管理仕様に基づいて実施する、アースドリル杭およびアースドリル拡底杭の施工法だ。
(1)杭頭心ずれの施工精度を確保するための敷き鉄板枠敷設工法
(2)杭頭部の主筋を溶接しないで組み立てる杭頭部無溶接工法
(3)袴状スライム処理機を用いた良液置換によるスライム処理工法
(4)杭頭部のコンクリート強度を確保するための杭頭バイブレータ工法
(5)杭の深さ方向に配合の異なるコンクリートを打ち分ける配合調整工法
(ニュースリリースより引用)
今回開発した「場所打ち杭施工管理システム」は、iPadを用いて施工現場での計測数値や試験結果などを入力する事で、コンクリート高さやトレミー管の先端位置情報などを自動計算し、図示することによってリアルタイムに土中の状況を確認しながら施工することができるため、高品質な杭を更に安定して提供することができる。
これまでは印刷しておいたシートに記入し、作業終了後に事務所に戻り、パソコン内の管理ファイルに数値を入力して数種類の品質管理シートを作成しなければならなかったが、このシステムを使えば現場で入力したデータを一括で取込む事ができる。そのため施工状況の確認や帳票作成の手間を省くことができる。

株式会社フジタ ニュースリリース
http://www.fujita.co.jp/information/news/001670.html