アフリカ32か国のブランド使用権獲得
「Dunlop(ダンロップ)」ブランドでタイヤ事業を展開している住友ゴム工業(本社・ 兵庫県神戸市、池田育嗣代表取締役社長)が、アフリカ32か国における「Dunlop」ブランドの使用権を獲得した。インドのタイヤメーカー「Apollo Tyres」の南アフリカにある子会社買収によるもので、自動車用タイヤの製造工場も取得した。
南アにある「Apollo Tyres South Africa (ATSA)」の買収金額は、6000万USドル(約60億円)。同社の自動車用タイヤ製造工場はレディスミスにある。買収成立後も、「Apollo Tyres」は引き続き自社ブランドの「Apollo」「Vredestein」「Regal」をアフリカで販売継続する見通しだ。
グローバル展開を加速
住友ゴム工業は、今回の買収によりアフリカ全土におけるダンロップブランドの使用権を確保。南アに製造拠点を持つことで、アフリカ地域のタイヤ販売事業を一層拡大し、グローバル展開を加速させる方針。今後、レディスミス工場を南ア製造拠点とし、2016年には乗用車用、ライトトラック用タイヤ合計で、現在の一日当たり9600本の生産能力を、12000本まで引き上げる計画だ。
買収後の新会社は、来年初旬にも社名を「Sumitomo Rubber South Africa (Pty) Limited(スミトモ ラバー サウス アフリカ ピーティーワイ リミテッド)」に変更する予定。本社所在地は、南アフリカのクワズール・ナタール州ダーバンで、代表者はRiaz Haffejee氏。
主要事業は乗用車、ライトトラック用タイヤの製造・販売、トラック・バス用タイヤの販売で、従業員数は約1100人となる。Apollo Tyresは本社をインドのハリヤーナー州グルガオンに置き、代表者はOnkar S Kanwar氏。2013年3月期の売上高は約2400億円に及ぶ。

住友ゴム工業 ニュースリリース
http://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2013/