自転車選手は6年長生き
アムステルダムで開催された欧州心臓病学会で3日、プロの男性自転車競技選手は、一般男性よりも長生きであるとの研究結果が発表された。
(画像はツール・ド・フランス2013公式サイトより)
今回、研究を発表したのは、パリ心臓血管研究所を中心とした仏研究チームだ。
1974年から2012年の間にロード・レースの最高峰、ツール・ド・フランスで完走したことのあるフランス人選手の寿命調査を行ったところ、一般男性と比べ、自転車選手の寿命が平均6.3年長いことが明らかとなった。
なお、調査の対象となったのは計786人で、2012年9月1日の時点で全体の26%にあたる208人が死亡している。
ドーピングの影響 確認されず
仏研究チームによると、プロの自転車選手の死亡率は、一般男性と比べ41%低いという。
ロード・レースは最も過酷なスポーツの1つといわれているうえ、ドーピングの影響で、選手が長生きしないイメージが一般的だった。
しかし、3日の学会で研究チームは、
(ドーピングの)死亡率への影響は確認されなかった(L'EQUIPEより)
と説明している。
ただし、米ランス・アームストロング選手が使用を認めたエリスロポエチンなどの1990年以降のデータは暫定的であるため、今後も調査が続行されるという。
プロ自転車選手の寿命が長い理由としては、喫煙者が少なく、引退後も健康的な生活を続けていることが一因と考えられている。

欧州心臓病学会 公式サイト
http://www.escardio.org/Pages/index.aspxパリ心臓血管研究所 公式サイト
http://parcc.inserm.fr/?lang=frツール・ド・フランス2013 公式サイト
http://www.letour.fr/le-tour/2013/fr/フランス人は6年長生き
http://www.lequipe.fr/Cyclisme-sur-route/